価値の測り方
ERPで事務方の時間を最も食う動作は、手がキーボードを離れることです。一回一回は苦情を言うには小さすぎます — 1日8,000セルを掛けるまでは。
必要なのは、明細の多い書類を入力する人数と、マウスでセルを移る秒数だけです。セル数も工数も金額も、そこから導かれます — すべて書き換えられます。
あなたの規模から導かれる値
分量と工数
見積を早く出せること
入力ミス
作るための費用
これは見積りであって約束ではありません。何かを変える前に、実際の書類1件をストップウォッチで測ってください。基準値がなければ、その後の数字はすべて後日談です。
ERP のなかで事務方の時間を最も食っている動作は、大きな機能ではありません。キーボードから手を離すことです。 明細の多い入力画面 — 技術見積、工事の数量内訳、多品目の受注、部品表 — では、入力する人がその動作を 1日に何千回も繰り返します。そしてそれを記録している帳票は、システムのどこにもありません。
表計算と同じ操作感を持つショートカット層を足すのは、画面をきれいにする話ではありません。 それは人間工学上の改善であり、金額で測れます。
理由は三つあり、そのいずれもが、この動作が生き延びてきた理由です。
三つ目は見覚えのある形です。配車ボードの記事は、出荷計画でまったく同じ ものに行き当たりました。画面が表計算より遅いとき、利用者は抗議しません — 黙って離れ、データを持っていきます。
キーの組み合わせの一覧ではありません。性質の違う二種類の仕事です。
一つ目 — 両手をキーボードに置いたままにする。 Enter で下に移り、表の末尾では新しい行を作る。
Shift + Enter で上に移る。Tab / Shift + Tab で横に移る。↑ ↓ で同じ列を縦に移る。
狙いはただ一つ、セル間の移動を約2秒から 0.2 秒 未満にすることです。
二つ目 — 表計算にできて、ウェブの入力画面にはたいていできないこと。
Ctrl + D で真上のセルを複製する。同じ資材グループ、同じ単位、同じ仕入先。Alt + ↓ で行ごと複製し、コードを自動で繰り上げる。寸法だけが違う数量内訳に向いています。Ctrl + V で Excel からブロックごと貼る。客先や設計から数量表が表計算で来たとき、打ち直さずに
そのままグリッドへ入れられます。Ctrl + Backspace でいま立っている行を消し、Esc でセルを元の値に戻す。ボタンを探しに行かずに。Ctrl + / でショートカット一覧をその場で出し入れする。一つ目はストップウォッチで測れるもの。二つ目は、先に Excel を開くのをやめさせるもの。 値打ちの種類が違い、この記事が数字にするのは一つ目だけです。
前提は出典どおりです。10人のチーム(積算と見積担当)、1人1日5件、1件あたり40行、1行につき打つセルは4つ — 品目コード、仕様、数量、単価。
三つのうち 最も堅い 項目です。ストップウォッチで測れる時間だけに立っているからです。 1件測れば基準値になり、10件測れば分布になります。
1件あたり20〜30分の短縮は、客先が翌日ではなく当日に見積を受け取るということです。 そこには本物の値打ちがあります。ただしこれは 最も柔らかい 項目で、 ここで出典について一つはっきり言っておく必要があります。
出典は二つの数字を並べています。受注率が 3% 上がる、そして粗利の上乗せが年に およそ 8,000万 VND。この二つは互いのものではありません。出典自身が置いている量 — 年間 12,500 件 — で、3ポイントの上昇とは 受注が375件増える ということです。 工事の数量内訳と呼べるほどの契約金額なら、375件は8,000万にはなりません。数十億になります。 8,000万という数字は3%から導かれたものではなく、もっともらしい率の隣に置かれた、宙に浮いた見積りです。
興味深いのは、金額のほうはおおむね合っていて、間違っているのは仕組みだけ だという点です。 連鎖をきちんと組み立てれば — 件数 × 受注率の上昇 × 契約金額 × 粗利率 — 上昇幅が 0.1 ポイント あるだけで、すでに年 7,500万ほどになります。
0.1 ポイントと 3 ポイントの差は30倍です。どの前提を必要としているかを言えるモデルは読者が反論できます。 宙に浮いた数字は、信じるか信じないかしかありません。
応答の速さと受注率の関係を測ったことがないなら、この項目を零にして、もう一度合計をご覧ください。
Esc でセルを元に戻すことと、Ctrl + V でブロックごと貼ることは、どちらも特定の一群のミスを消します。
ゼロを一つ多く打つ、小数点がずれる、マウスで移動する途中で行が滑る。契約にそのまま入っていく種類のミスです。
| 項目 | 年間 | 出典 |
|---|---|---|
| A. マウスに手を伸ばしていた工数 | 80,000,000 | 87,360,000 |
| B. 見積を早く出せること | 75,000,000 | 80,000,000 |
| C. 単価ミスを避けられること | 20,000,000 | 20,000,000 |
| 合計 | 175,000,000 | 187,360,000 |
差は 6.6%。そのほとんどは意図した二つの選択から来ています。この記事は年 250 稼働日 を使い、 出典の 312 日(26日 × 12か月)を使いません。そして B の項目を、宙に浮いた数字ではなく連鎖から組み直しています。 一度きりの開発費 20,000,000 VND に対し、回収はおよそ 42 日、初年度の利回りは 775% です。
しかし何より大事なのは零という数字です。冒頭の試算で、「ショートカットでセルを移る秒数」を 「マウスでセルを移る秒数」と同じにし、受注率の上昇を零にし、単価を誤る割合を零にしてください。 合計は 0 になります。小さな端数が残るのではありません。
前提をすべて抜かれたときに自分で崩れないモデルは、モデルではありません。 算術の衣をまとった先入観です。
三つ、この順番で。
工場での Kaizen は、作業者が腰をかがめたり手を伸ばしたりする回数を減らすところから始まります。 事務のソフトウェアで、1日に千回キーボードから手を離させることは、まさに同じ種類の無駄です — 違うのは、誰の目にも見えないこと。システムのどこにも跡を残さないからです。
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