価値の測り方
卸売の出荷計画はたいてい共有の表計算として生まれ、実際に機能します。問題が出るのは1日数百件を超えてから。治療法は表計算を捨てることではなく、その操作感をシステムの中へ移すことです。
必要なのは1日の出荷件数と、改善後に残る配車時間だけです。人件費、傭車、突合はそこから導かれます — すべて書き換えられます。
これは事務の工数であって、トラックが何分早く出るかではありません。車両のクリティカルパスに乗っている分はもっと小さく、出典は1シフトおよそ45分と見積もっています。
人と工数
車両
誤配と突合
導入費用
これは見積りであって約束ではありません。「傭車が減ること」が最も柔らかい項目で、実際に傭車費を払っている場合にしか成り立ちません。払っていなければ零にして、もう一度合計をご覧ください。
卸売の現場では、出荷計画はたいてい共有の Google スプレッドシートとして生まれます。 そして実際に機能します。目で見えて、融通が利き、打てばすぐ映る。 それが長く生き延びる理由であって、誰かが ERP を避けているからではありません。
問題が出るのは1日数百件を超えてからです。そしてよく選ばれる治療法のほうが間違っています。 配車担当を ERP の入力フォームへ押し戻すというものです。この記事はもう一つの治療法を数字にします。 表計算の操作感はそのままに、それを ERP の中へ置く というやり方です。
表計算が悪いからではありません。表計算には持てない三つのものがあるからです。
VLOOKUP が固まり、
行を一つドラッグでずらしたりセルを一つ消したりするだけで、その日の配車全体が止まります。
何もエラーになりません。三つ目は最初の記事がデータの分断と呼んだものの写しです。 ここではそれが部門と部門の間ではなく、ファイルとシステムの間にあります。
表計算を捨てることではありません。表計算をシステムの中へ移すことです。

最も堅い項目です。ストップウォッチを当てられる時間だけに立っているからです。1シフト測れば基準値になります。
早く出れば渋滞を避けられ、停車地を増やせます。ただしこれは 最も柔らかい 項目で、 本当に傭車費を払っている場合にしか成り立ちません。払っていなければ零にして、 もう一度合計を読んでください。残る額はそれでも大きいはずです。
一つ名指ししておく誤解があります。1日12時間の事務工数を空けることは、 トラックが12時間早く出ることを 意味しません。その仕事の大半は車両のクリティカルパスの外にあります。 実際に出庫を早める部分はずっと小さく、出典は1シフトおよそ45分と見積もっています。
この種のミスの大半は不注意ではありません。4人が同時に開いているファイルで、 行が一つドラッグでずれたところから始まります。
受渡明細が運転手ごとの預り金を確定させるので、1日の終わりの足し算が消えます。 四つのうち最も小さく、1週間以内に最も簡単に確かめられる項目です。
トラック15台とバイク20台、1日600件、配車は2シフト。
| 項目 | 月あたり | 年あたり |
|---|---|---|
| 配車と倉庫の工数 | 2,340万 | 2.808億 |
| 傭車が減ること | 1,500万 | 1.80億 |
| 誤配が減ること | 300万 | 3,600万 |
| 代引突合が減ること | 180万 | 2,180万 |
| 合計(導入費用8,000万に対して) | 4,320万 | 約1.85か月で回収 |
上の試算はこの表を再現します。四つのうち三つはぴたりと一致し、合計は0.3%以内、 回収期間は1.85か月に着地します。
人が Google スプレッドシートにしがみつくのは、それが便利だからであって、ERP に抵抗しているからではありません。 ここで動機を読み違え、間違った治療法を選ぶプロジェクトが実に多いのです。 新しいシステムが古い道具より入力が遅いなら、規定が何と言おうと人は古い道具へ戻ります。 表計算に勝つ唯一の方法は、表計算の操作感をシステムの中に置き、そのうえで 表計算にはできないことを足すことです。
そして様式の記事と同じく、これを早めにやる値打ちがあるのは、 いちばん大きいからではなく、使う人が最初のシフトで効果を体感するからです。
業務のやり方は、その脇を通る近道より速いときにだけ生き残ります。 便利な道具を取り上げておいて、もっと便利なものを返さないのは、導入ではありません。 規律に賭けているだけです。
数字は中規模の卸売業者を例示したもので、どの顧客のシステムから取ったものでもありません。 上の試算でご自身の数字に置き換えてください。
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