価値の測り方
積算の計算を一度で検算する:827の計算式、人は印の付いた行だけを読む
263工種の積算書の計算式をすべて手で検算すると約4.6時間かかるため、誰もすべては検算しません。機械がすべてを一度で再計算し、誤りや疑わしい行にだけ印を付けるなら、積算技術者には何時間が戻り、どれだけの誤った金額が入札や支払いの書類に届かなくなるのか。
積算の計算を手で検算するといくらかかり、それでも何件の誤りがすり抜けるのか
必要なのは、毎月検算する積算書の数、1件あたりの計算式の数、直接工事費、1時間あたりのコストだけです。時間、誤りの件数、1工種の金額はそこから導きます。すべて変更できます。
上の4つの数字から導いた値(月あたり)
前提 — 開くと一つずつ確認・変更できます
今日の手による検算
機械がすべての計算式を再計算する場合
誤りとお金
これは見積もりであり、約束ではありません。B のほうが柔らかい数字です — 計算式1,000あたりの誤りを0にして(本文の実際の積算書と同じ)読み直してください。秒数と分数も0にすると合計は0になります。誠実なモデルはそれができなければなりません。
実際の積算書が一つあります。工種は263。数量計算の行には「6*1,4*1,4*1,5 = 17,64」という形の計算式が827個 入っています。さらに、計算行を合計して工種の数量にする箇所が248、数量に単価を掛ける箇所が263、そして工区、付加価値税、 税込合計を足し上げる集計表があります。これを電卓ですべて検算すると、1式あたり約20秒で1件につきおよそ4.6時間かかります。 だから誰もすべては検算しません。金額の大きい行を確かめ、残りは目で追い、あとは祈るだけです。
本稿の問いはこうです。すべての計算式を一度で再計算し、人は印の付いた行だけを読むとしたら、積算技術者には何時間が戻り、 どれだけの誤った金額が外に出なくなるのか。
1. 何が変わるのか
技術者は積算書を .xls ファイルのまま上げます。いま使っている積算ソフトから書き出したそのままのファイルです。機械はすべての 工種とすべての数量計算行を読み、次を再計算します。
- 数量計算行の中の計算。「52,6*0,7*0,1 = 3,862」は再計算すると 3.682 になり、印が付きます。
- 文中に書かれた数字と数量セル。 文には 1.742、隣のセルには 1.472 とあれば、どちらかが打ち間違いです。
- 寸法の積(個数 × 長さ × 幅 × 高さ × 係数)と数量セル。
- 計算行の合計と工種の数量。 単位が 100 m³ やトンのときは 1/100/1000 の係数を考慮します。
- 金額 = 数量 × 単価(材料、労務、機械)。
- 集計表:工区の合計、付加価値税、税込合計。
- 誤りとは限らないが見直す価値のある箇所:同じコードに二つの異なる単価、同じ工種の中で一字一句同じ計算行の重複、 数量がゼロまたは負の工種。
指摘はどれもシートと行を示し、再計算した値と書かれている値を添えます。問題のない行には印が付きません。この検算はAIを 使わないので、モデルの費用はかかりません。

冒頭の実際の積算書では、検算全体が1秒もかからずに終わりました。結果は計算の誤りはゼロ、そして人が見るべき箇所は ちょうど1つ:一つのコードに二つの異なる複合単価、1メートルあたり約23,800ドンと18,300ドン。材料や施工条件が違えば、 まったく正しい可能性もあります。それでも確認者は827の計算式ではなく、1行を読めば済みます。
2. 一つ目の流れ:手による検算の時間
測り方。 1件を手で最後まで検算する時間を計り、実際に何式を再計算したかを数えます。本当に再計算される割合は、たいてい 思っているより低いものです。
信頼度: まずまず。式の数はファイルから数えられます。秒数と検算する割合は、検算する本人で測る必要があります。
3. 二つ目の流れ:外に出なくなる誤り
積算書の計算の誤りは、ファイルの中にとどまりません。入札書類では、数量の過大は価格を押し上げて失注につながり、過小なら 赤字の工種を抱えたまま落札します。出来高・支払いの書類では、審査や監査で削られる金額になるか、誰も取り戻さない過払いに なります。
測り方。 すでに提出した積算書を3件、機械にもう一度検算させ、印の付いた行のうち本当の誤りがいくつあるかを数えます。 それが自社の「計算式1,000あたりの誤り」です。支払い書類まで届いた誤りについては、支払い担当に、計算の誤りで削られた 金額があったかを尋ねてください。
信頼度: 低い — いちばん柔らかい流れです。冒頭の実際の積算書には計算の誤りが一つもありませんでした。誤りを0に しても、計算表には月85万ドンが残ります。すべて時間の分です。
4. 合計
| 流れ | 月あたり | 年あたり |
|---|---|---|
| 手による検算の時間(8.1時間) | 81万 | 975万 |
| 外に出なくなる誤り(3.5件) | 89万 | 1,073万 |
| 合計 | 171万 | 2,048万 |
金額の単位はドン。
一度だけ数える。 この8時間はお金か、月にあと2件検算する余力のどちらかです。両方ではありません。
5. このROIは何の上に立っているか
機械が検算するのは計算であって、図面ではありません。 計算行に「52,6*0,7*0,1」とあり、図面の基礎梁の長さが48.2 m だったとしても、計算は正しく、機械は何も言いません。拾いが図面と合っているか、歩掛りのコードが工種に合っているか、単価が 市場に合っているか:それは今も技術者の問いです。機械がするのは足し算と掛け算、それだけです。
計算は書かれていなければなりません。 機械が再計算できるのはファイルの中にあるものだけです:「=」のある計算行、寸法の列、 数量と金額のセル。計算行なしでセルに直接打ち込まれた数量には、確かめるものがありません。冒頭の実際の積算書では827式すべて が読めました。他社のファイルは違うかもしれず、それが計算表の「機械が読める割合」の欄です。
印の付いた行は、誤った行とは限りません。「同じコードで単価が二つ」には、たいてい理由があります。機械は見たものを数字 とともに示し、判断するのは人です。
6. 自社で測る
- 基準を取る。 1件を手で最後まで検算する時間を計り、実際に再計算した式の数を記録します。
- 提出済みの3件を機械に検算させる。 印の付いた行を数え、そのうち本当の誤りと理由のあるものを分けます。
- 1か月、機械が先、人が後。 結果を読む時間を記録します。同じ種類の書類どうしで比べます:短い計算行の多い改修の積算は 新築の積算とは違います。
7. 覚えておくこと
足し算と掛け算はすべて機械に、図面は人に。 計算の検算に1件4.6時間かかるなら、人は半分を確かめて残りを信じます。1秒で 済むなら827式すべてが確かめられ、技術者の時間は機械に答えられない問いに向かいます。
以前の記事一つの計画から生まれる現場日誌も、現場で同じことを述べています。 数字は一度だけ打ち込み、それが通るすべての場所で機械に確かめさせるべきだ、と。
工種数、計算式の数、検算結果(計算の誤りなし、単価が二つあるコード1つ)は、匿名化した実際の積算書1件で計測しました。 実行時間は試験機で計測しました。毎月の件数、秒数、検算する割合、計算式1,000あたりの誤り、誤りの大きさ、その他計算表の 前提はすべて例示です。ご自身の数字に置き換えてください。
次に読む
-
請求書を二重に作らない:作る前に会計帳簿に問い合わせる、209件中199件はすでにあった
請求書の作成を会計ソフトからERPへ移すとき、両方で請求書を作る期間が生まれます。ERPが作る前に会計帳簿に直接問い合わせれば、切り替え一回で何件の重複を避けられるのか。後始末せずに済む重複一件はいくらに当たるのか。
-
積算書を一つのリンクで共有する:Excel をメールで回す往復に何時間かかり、「どれが最新版?」はなぜ起きるか
積算書一式は Excel ファイルのメールで 2〜4 人の間を回り、いつも誰かが「どれが最新版?」と尋ねます。一式すべて — 図面、数量表、一つひとつの数字の出どころ — が一つの共有プロジェクトの後ろにあり、メールで共同作業に招くか、アカウント不要の閲覧専用リンクを送れるなら、確認の往復は毎月何時間を取り戻せるのか。
-
元の発注書単価で請求する:納品書は21,000、チェーンのPOは30,000
スーパーチェーンが支払うのは自社のPOに書いた単価で、仕入先の納品書の単価ではありません。機械がPO単価を読み、差が妥当ならその単価で請求し、次回のために価格表を直すと、毎月いくらになるのか。どの行は人が判断するのか。